*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「時間は過ぎていくけれど」
2017.01.16
大橋歩さんの「今日のわたし」。
「村上ラヂオ」(著者 村上春樹)を読み、挿絵がすてきだなあと思っていた。
それで大橋歩さんのエッセイを読みたくなった。
「今日のわたし」の通り、綴られているのは日々のこと。
イラスト共に、夫婦のこと、年を重ねていくこと、習い事、仕事に対する姿勢など。
掲載されているイラストに癒される。
同い年の夫と共に暮らしながら、時の流れを実感し、ガラス窓にぶつかって歯を負傷してしまったり、若い集団にいきなり「おばさん」と呼ばれたり、セールスにまんまとのせられてしまったり。
けれど20代に戻りたいかと問われたら……そんなことは思わない、むしろまっぴらごめんなのだそうだ。
今日も時計の針は進んで、その積み重ねで変化することもあるけれど、それでいいじゃないかと思えた一冊だった。