以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「良識をもったつもりの怖さ」
2016.12.11
本書「AMY SAYS エイミー・セッズ」は、
物事を良識的に捉えている「つもり」、に向けた辛口なエッセイ。
実体験がもたらした感情は、強い説得力で迫ってきました。
1999年に出版、新聞、雑誌などの掲載をまとめたもので、わたしが生まれた年に書かれているものもありました。
ページをめくる手が止まりませんでした。
当時、黒人男性と夫婦関係にあり、心から愛し、愛されていた。
だからこそ、パートナーが差別に傷つけられることが耐えられなかった。
たとえ相手が良識をもっている「つもり」でも。
「日本って」「あの国って」「あの会社って」「男って」「女って」。
どこで生まれたか、何色の肌をしているか、どんな会社に勤めているか、男か、女か、異性愛か、同性愛か――そんなことは、なんの意味ももたないと改めて思いました。