yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

あのマラソンで寝込みそうなほどトラウマが蘇る施設出身者も1人いる、って話。

 

ここ数日養護施設のことがよく取り上げられている。

見ていないけど、マラソンで募金をしていたからだと思う。

養護施設に感謝、とか。

綺麗な言葉ばかりならんでいて。

正直寝込みそうになるほど辛い。

募金が集まって、子どもたちが笑顔になるのは、自分だって嬉しい。

でも幼少期ずっと施設で育った自分は、なんだろう、綺麗な言葉ばかり並べられて、感動、とか感謝とかいい加減にしてくれよと思うのだ。

ふだんは取り上げられない施設について知ることができて良かったです!とか。

いや、取り上げられない間もずっと施設はあるのだけどな。

そしてウンザリするのはドラマなどに施設が出てくるとき。主人公が不幸な生い立ちで実は施設育ちだった、みたいな。よくあるやつ。お決まりのパターン。校庭で遊んでいる子どもたちのシーン。吐き気がする。

 

先生たちに感謝とか。

とんでもない職員ばっかりだったけど。施設での虐待なんて日常茶飯事過ぎて、それがいかにひどいことなのかもう麻痺してわからなくなっていたし。

今だったら逮捕されて実刑くらうであろう職員たちのひどい虐待、思い出さないでも今でもトラウマ。大人になってからそのことを、勇気を出して今の園長に言ったけど。もう過去は過去としてしか、返事は返ってこなかった。過去は過去として、って。された方は泣き寝入りするしかなくて辛い。

今は良い環境になったよ、とか言われても。

あの頃暮らしていた、そしてそのまま大人になった我々はどうすれば良いのだ一体。

 

児童養護施設で育った」という話題で注目を浴びる芸能人。頑張ったんだね。苦労したんだね。

って日本中から言われて。

いや、自分はじめ、ほかの卒園者たちはそんなスポットなんて浴びている場合ではない。ずっと付きまとうトラウマ。あの虐待の場にいたら、養護施設に感謝して走るなんて死んでも無理。

養護施設という言葉でひとくくりにして、YouTubeのサムネみたいな言葉で感動に持っていくのやめてほしいわ。

そしてあの当時働いていた職員という名を借りた悪魔たち、逮捕されてほしいわ。

もうそっちのマラソンでいいわ。

 

と、本当にどうしようもなく心の持って行き場が無かったので書いてしまった。

最近見ているWITHOUT A TRACEのダニーも虐待のサバイバーで、見ながら自分もなんとか生きていくか、と思えている。

あと、比べてはいけないのかもしらんけど、短い間、施設にいた人と、それこそちっさい子ども時代から最後までいたケースとはまた違うと思う。

施設の世界が当たり前で外を知らないから。

もちろん短い間しかいなくとも、その前にひどい虐待を受けて育った人もいる。

だからどっちが辛いとかそんなことを言いたいんじゃない。

“施設にいた”といっても、いた人の数だけ思いがあるというのを言いたかった。

だから簡単に感動、お涙ちょうだいに持っていかないでほしい。

そんなことをどうしても思うし、あのマラソンで辛くなった施設出身者も1人いることを書きたかった。