yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

岡田朝雄「人生で大切なことはすべてヘッセが教えてくれた」

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

 

 

「またすぐに作品が読みたくなる一冊」

2020.01.15


ドイツ文学の棚で見付けました。

小説からの抜粋以外にも、散文や、エッセイや、詩など、初めて読む物もあり、解説もとても分かりやすく、ゆっくりと読みました。読書についての、ヘッセの文章も後半には多く載せられていました。読んでいると、今、自分を知る為に、読みたい気持ちは、それで良いのだと言ってもらえたようでした。
普段は、作品の、ある部分だけを抜き取った本は、先に全部、言葉の前後を味わってからでないと、読みたくない気持ちが強いのですが、ここ最近小説を読んでいたのもあって、また味わえたことが、一つひとつの言葉と再会できたことが嬉しかったです。またすぐにでも作品が読みたくなる一冊でした。とはいえまだ、「シッダールタ」という作品は読めていないし、また、「デミアン」も一度目はきちんと読めなかった気持ちがあるので再読したいし、それから、それから……。
題の「人生について大切なことはすべてヘッセが教えてくれた」のように、今わたしはたくさんのことを作品から感じています。読んで、またその言葉の中から、答えを探すのでなく「自分との」対話をして、知識だけ詰め込まず、自分として生きていく為に、確認していく為に、読んでいきたいです。そして、書かれていたように、人と比べず、人と違う面があっても、決めたのなら、それに責任を持って、後は自信を持って、間違えながらも、変わってゆきながらも進んで行けるようになりたい。
ヘッセの本を読んだからといって虫捕りには死んでも行けないけど(笑)、もちろんそれは極端に言ってしまったけど、いつも、流されてばかりで、自分の内面を守る、というのは私にはとても難しいことだったから、詩集の中でも特に胸に残っていた「書物」という詩にもあったように(本書にもこの詩が載せられていました)本は作者の書いた作品なのやから、そこから自分を見なきゃ意味がないのやなあ。
って、書いていたら当たり前のことなのやけど、ちゃんと分かっていなかった。
から、
改めて言い聞かせて、その上で、読んでいきたいなと、また、気持ちが固まったのなら、本を時には脇に置いて、じっくりと味わう時間も作らないとな、
と、強く思いました(すぐ読みたくなっちゃうのでこれが一番難しい!)。

それからまた、これも書かれていたように、年齢と内面は必ずしも一致しないとあったので、例え今、青春の書とやらに感銘を受けていたとしても、それもまた人と比べず、遅いなどと思わず、ゆっくりと深く読みながら、今年はやってゆきたいなって、そう、改めて思いました。なんだか真面目になってしまった。あー、ヘッセの小説に出合えて良かったなあ。いつもその時々が駄々漏れですみません。
頑張るぞ。