*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「考える日記」
2020.05.08
「初恋」を読みながらいろんなこと思い出していた。
まえにも「若きウェルテルの悩み」を読みながら
大好きだったひとを思い出してたなあとおもって、
そのひととは家族でもないから友達でもないから恋人でもないから初恋とは遠足などとおなじで言葉だとおもった。
言葉だから初恋という“物”自体はないから
関係ないじぶんのこともおめでたく呼び戻してしまうし
似てるとこもあるし似てないとこもあるし
今と同じ今だったものの寄せ集めが「初恋」とか「若きウェルテルの悩み」になってる。
だから恋愛小説ちょいと苦手だな? とか思ってたらそれも違ってた、恋愛とはこうやろ? と言われてる(気がする)ようなのが苦手だったのか。
--初恋のウラジーミルでいったら16歳の少年のお話なのだけど
とても悔しくて無様で、
惨めだったりしたけど本当にあの瞬間は美しくて、いま(作品の『いま』)でも覚えていて記憶は書き換えられているだろうけれども(回想形式なので)それでも「わたし」には忘れられない時間だったのだろうなあというのが夢中で読んでしまったところ。
恋愛とは何だろか?
とか考え出すとやっぱり恋愛とは(初恋とは)言葉だから形はないから、
どんな関係でも成就でなくても(もちろん成就でも)例え究極題がトイレットペーパーでも鼻垂れ小僧でもおもろいものはおもろいのやから凄いなあ。小説家さんは凄い。
「初恋」も胸が苦しくなった。
みんな苦しそうで正しいとか正しくないとか無かったから好きだった。あと初恋相手のジナイーダたまらん魅力的。
ウラジーミルの初恋を読みながら大好きだった人のことを思い返していた。
元気でいてな。