*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「オースティンはやっぱりおもしろいな」
2020.09.03
とおもいながら再読したのは「ノーサンガー・アビー」で、作者の作品をぜんぶ読んでみたいとおもうきっかけになった一冊。
ほかの作品と比べても軽快でたのしい一冊になっていて、翻訳も読みやすく二度目もたのしかった。おまけにとちゅうサミュエル・リチャードソンという名が出てきて読んでみたくなり、中断して「パミラ、あるいは淑徳の報い」
を読んだのも思い出。
別の話でありながら繋がりを感じられたりなど、からの戻って「ノーサンガー・アビー」一度目はジョン・ソープという登場人物にとても笑ったけど(じぶんの馬車をとにかく自慢しまくる)、今回はみんなの「勘違い」について注目して読んだ。
というのも何度も勘違いが出てくるからだ。
ジョン・ソープはキャサリンとの仲を勘違いし、キャサリンは小説の読み過ぎで想像の(というか妄想の)世界に羽ばたいて勘違い多々、ティルニー将軍も(キャサリンが心惹かれるヘンリーの父親)勘違いから始まってキャサリンに謎の行動をとりまくる、
特にキャサリンが妄想の世界に羽ばたきすぎてとんでもない見当違いなことを思い描き、それがまったくの事実無根だとわかったときの反省が刺さる。
キャサリンには悪いが笑っちゃう。
&聞いたか!!!
頭にたたき込めじぶんとおもう。
勝手に頭で妄想して暮らすのをやめなさい!と言い聞かせ毎度我に返らせてくれてありがとうございますオースティン様という感じである。
というわけでわたしがやっぱりおもしろいなーとおもうのは
その一、いろんな人物が登場するところ、
特徴がそれぞれ違っていておもしろいし、作品によって主人公の気質も違っていたり、時々めちゃくちゃ辛辣だけど愛をもって書かれているから笑える、こんな人いるよな、じぶんもこんなとこあるよな、とおもえる、
その二、我に返る(上記参照)
その三、文章が流れるように読めるところ、リズムが読んでいて心地良い
その四、やっぱり我に返るところ。
お空から見られているような気になってやめてー、となるけどまた頑張れるのでした。