yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

ライマン・フランク・ボーム「オズの魔法使い」

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

「懐かしい&新しい」

2019.09.15

 


オズの魔法使い」、小さい頃に読んだのだけど、最初に家が吹き飛ばされて、魔女の足が家の下からにょきっと出てるのがトラウマで、妙にその挿絵だけ覚えている。

今回は新潮文庫で読み返してみた。

 

小さい頃読んだのはどの出版社から出てるものだったのかな。新潮文庫のイラストではなかったと思うので、あのにょきっと出てた足にもう一度会いたくて気になるのだけど。
内容は覚えているようでほとんど覚えていなかった。特にオズの国に行ってからの細かい内容とか、実はいろんな姿に形を変えてたのはドロシーと同じ人間でしかもおじさんだったとか、忘れてたなあ。
やっぱり記憶って頼りないなあと思って、読み返してみても驚きがたくさんで、懐かしいのと同時にまた新しい気持ちにもなれた。

そしてみたことのなかった映画を。
1939年公開って本間に?って何度も思ったほど色彩豊かでチャーミングで全く昔の映画とは思えなかった。
主人公のドロシー役の子可愛かったなあ。
あと、脇役の人たちの顔芸が本当に面白すぎる。ちょいちょい吹き出してしまった。特にライオンかかし魔女やばめ。ドロシーに同情号泣してた門番みたいな人もやばめだった。黄色い道も可愛かったし、それから驚いたのはわたしは「虹の彼方に」、いつも普通に口ずさんでて、誰の歌かは知らなかったんだけど、よくカバーされてるので好きな歌で、あれはこの映画の歌なのですね。やー知らなんだしらなんだ。知らないことだらけで驚きが止まらない。
公開された時代にあのカラーの美しさは凄かったんだろうなあ。セットもすごい作り込んであって、莫大なお金かかったんだろうかとか要らないことまで考えてしまった。
あまりにも綺麗だからドロシーが今も作品のドロシーのまま生きてるように思えて、でも昔の映画なんだよなあ。不思議な気持ち。時間を飛び越えて映画を観るって頭の中を複雑や不思議がグルグルして止まらないや。過去のものを今受け取ってる自分、ああやっぱり不思議。
気になって観終わってからも色々調べていたらまた時間忘れていた。でも映画観てる間はドロシーもみんなも今、目の前に居るようだった。

次は違う翻訳でも、原作読んでみたいなと思う。
昔みて怯えたあの二本足に、いつか「これこれこれやー!」ってな具合で会えますように。たのしかった。