*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「突き進む」
2017.08.19
思ったことを思ったとおりに行動できたのはいくつまでだったか。
理性ってやつは生きていくうえで水分みたいに必要不可欠で、それがなかったらいまごろわたしはなにをしているだろう。
とか考えたそばからもう、誰にどう思われているとか考えてしまうのだから直感を信じて行動ってのはとおいもんだなあ。
ああこのひとが好きだなあとおもってそのままに突きすすんで、依存して。
「ほかに誰がいる」を読んだ。
「わたし」が出会ったたったひとりのひと。
「ほかに誰がいる」というタイトル通り、その出会いは「わたし」を人生まるごと変えていくのだった。
とにかく突き進んで。先になにが待っているのかなんて見ない。見据えるくらいなら偽りになってしまうくらい「わたし」にとってあのひとは、絶対的だったのだろう。
それを一緒に追うことは苦しくもあったけれど、嘘がなかったから救われもした。
この小説の展開にももちろん突き動かされたけれど、それよりも「そうなっていく」こころから目が離せなかった。