*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「読み終えても、終わらない問い」
2020.02.11
「田園交響楽」を読んだ。
作者の小説を読むのは、はじめて。
牧師の元で暮らすことになった少女、ジェルトリュードは目が見えなかった。家へ連れ帰ると妻は良い顔をしなかったが、牧師は根気よく、けれど慎重に言葉を選びながらジェルトリュードに、様々を聞かせていった。
やがてジェルトリュードは牧師も驚くほどの早さで、成長を遂げる――と同時に彼女の中で好奇心と、それからまた数々の「?」は広がっていって、
また、
牧師、ジェルトリュード、牧師の妻アメリー、牧師の息子ジャック、との間で感情は、揺れ動き。
*
途中、手術を受けそして無事、
終えた後ジェルトリュードの見た世界とは……。
*
読み終わっても、考えていた。
見ていたのは誰か。
あるいは、見ていなかったのは。
というのはきっと、じぶんにも当てはまることだったから、答えのない問いをぐるぐると。
「見る」って、「信じる」ってなんだろうな?
ジェルトリュードの問いを改めて、読み返しながら。