yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

ジッド「田園交響楽」

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

 

「読み終えても、終わらない問い」

2020.02.11

 

 

田園交響楽」を読んだ。
作者の小説を読むのは、はじめて。

牧師の元で暮らすことになった少女、ジェルトリュードは目が見えなかった。家へ連れ帰ると妻は良い顔をしなかったが、牧師は根気よく、けれど慎重に言葉を選びながらジェルトリュードに、様々を聞かせていった。

やがてジェルトリュードは牧師も驚くほどの早さで、成長を遂げる――と同時に彼女の中で好奇心と、それからまた数々の「?」は広がっていって、

また、
牧師、ジェルトリュード、牧師の妻アメリー、牧師の息子ジャック、との間で感情は、揺れ動き。

途中、手術を受けそして無事、
終えた後ジェルトリュードの見た世界とは……。

読み終わっても、考えていた。
見ていたのは誰か。
あるいは、見ていなかったのは。
というのはきっと、じぶんにも当てはまることだったから、答えのない問いをぐるぐると。
「見る」って、「信じる」ってなんだろうな?

ジェルトリュードの問いを改めて、読み返しながら。