*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「心がキラキラ、言葉の芸術に魅せられて」
2017.01.10
「あ」から「ん」まで、どんな書き手であっても、与えられる文字数は同じ。
もちろんそこに漢字やカタカナや記号は加わるけれど、この本を読んでいると、なんだか魔法をかけられたような気になる。
リズムにうっとりしてしまい、なんだか目で追っているのは文字というのを、忘れそうになる。
まえのページに戻って、また不思議だなあと思ってなかなか読み進められないのだった。
幼い頃のクリスマスの思い出、甥っ子たちとの戯れ、文学賞受賞時の心境など。
書かれている多くの内容は日常で、文学賞受賞、旅行など非日常もあったけれど、それよりも文章って芸術だと思っていた。
心がキラキラした。
言葉の力を感じた忘れられない一冊になった。