yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

エドガル・ケレット「あの素晴らしき七年」

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

「わたくしは感動した」

2020.10.19

 

 

とても。この本に。
一つひとつは短いエッセイなんだけど、わたしはエッセイと知らず小説だとおもって作者の本をはじめて読んだけどそんなのは関係なかった。ひとつめのエピソードから心持ってかれて、笑って時々はほんとうに泣けてきた。なぜかと考えるとこの作品の中で、いつも流れていたやさしさとユーモアと人生に対する(愛ある)眼差しだと思った。

本の中では様々な出来事が起こるけれど、なんてことない日常もあれば安全とは程遠いこともある。きっとわたしの想像など到底及ばないほどの恐怖とか、苦しみとかが(テロ、戦、ほかにも様々)。
だけど、それでも、人々が生きていること。会話。一瞬のきらめきようなもの。

たくさん心で線を引いた。

 

なんていうか読んでいる間なにかにすっぽり包まれていたようなそんな読書体験だった。
すぐ忘れてしまうが影ばかりしか見えなくなったときだからって光がゼロ“無い”ことにはならないこときっと、読み返すたび。