yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

チャールズ・ディケンズ「デイヴィッド・コパフィールド③」

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

 

「三巻、すごい笑かしてくるなあ~」
 2021.04.02

 
 

ちびちび読んで第三巻。

私は「大いなる遺産」ばかりディケンズの作品では、繰り返し読んでいたので、こんなに笑かしてくるとは驚きだった。

だって、十行置きくらいにちょけてくるから。なんだか元気ない日も、はは、って静かに笑えて、降参、そんな調子で第三巻も読み終えてしまったよ。

ところで第二巻にて勝手に心配していたスティアフォースは、案の定駆け落ちをやらかしまして、第三巻にはほとんど出てこなかったけれど私は、まだ心配だ。あんなにもなんでも完璧に振る舞っているからこんなことになってしまって〜あんたどうするのよ、といった気持ち。

また、繰り返しになるけれど幾度となくちょけてくるので、おもろいところ、メモしとこ、と思って読みながらここおもろいな、ここおもろいなーと書き残しておいたら、膨大な量になったので引用やめとこう。勝手に、これ作者、ぜったい笑いながら書いてたやろ、と思った箇所、たくさんありました。

「大いなる遺産」のときって、そんなふうにこの作品ほどは感じなかったけど、私が知らなかっただけかな? こんど、読み返したとき確認しなくては。にしても、こんな感じの雰囲気(ユーモアもりもり)だったとは知らなんだ。ほかの作品もだろうか? ディケンズ制覇までまだまだ時間はかかりそうだけど、たのしみ。

特にユライアさんって人。常にクネクネしてて、主人公から嫌われてて、自己卑下ばかりするから、また裏では狡猾だから、無理もないのだけど、嫌いになれなかった(笑)だってまず、この表紙よ(笑)左のって多分、ユライアさんだと思う。違うのかな? 悪い顔してんで〜。口を開けば「わたしなんかが……」と自分を下げて話して、しまいにはいい加減にしろ、ってビンタされてた(笑)つらみ。で、なんで嫌いになれないかというと、十代の頃じぶんは、自虐ばかりして、ピエロになって、とにかく笑われることでしか人と関わっていなかったから思い出して、過去のじぶん見てるみたいだった。

それから後は、やっぱり大好きだったベッチー伯母さん。彼女と知り合いたい。芯から強くていつも、愛する人を心から信じている。その相手がミスタ・ディック。彼のことが私も大好きだ。彼は終わらない書き物をずっと続けている。どうしても、頭の中のチャールズ一世が書いていたら出てくるから、そのたびに中断。からの凧揚げばかりしている。かと思えば鋭い観察力で仲裁に入ったりして。そんなミスタ・ディックを見ていたら、「大いなる遺産」のジョーを思い出すのだった。ずばり魂の優しさ。

 

一巻から笑かしてくるなあ〜とは思っていたものの、三巻は特にその傾向強くて、悔しいけど何回も笑ったよ。
一番笑ったのは破産を繰り返してきたミスタ・ミコーバーが、まだお金返してない相手にちゃんと返しますよ、っていう紙を渡しただけで、もうなんだか堂々とした風格、姿勢も変わって、すっかり紳士、心晴れやかになり笑った。その場にいるみんな感無量だった。貸した相手も気付いてなかった。

本はいいですね〜。
四月は四月の風に吹かれながら(素敵。エレカシ)四巻と共に踏ん張ります!今年はちょっとずつでもいいから、助けてもらいながら、頑張る!
から、見てて、去年読んだ本の中のみんな〜