yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

「幾千の夜、昨日の月」角田光代

 

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

 

 

「暗闇に支配されそうになったら」

2017.01.14

 


様々な夜が思い出とともに綴られたエッセー。

 

大半は旅先が多く、異国の地で迎える夜は読んでいると景色が浮かぶ。

 

 

夜はおそろしい。夜は苦手だ。

 

でも、そんな夜をみんな等しく抱えていること。

どれほど遠い異国の地であっても。文化や国籍は違っても。

 

そう思うと、世界中いったいどれだけの人が、暗闇で自分を見つめているんだろう。

 

夜って不思議だなあ。

 

 

様々な国を訪れ、安宿のひどさに驚いたり、かと思えば初めて会った人と親しくなったり。そんなエッセーを読んでいると、わたしは旅行をほとんどしないけれど、夜に支配されそうになったとき、また開き、孤独に身を委ねてみようと思った。