*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「サザエさんの妹から見た長谷川家」
2017.02.15
「サザエさんの東京物語」は、サザエさんの作者、長谷川町子さんの妹、長谷川洋子さんが書かれたものだ。
長女、まり子さん、次女、町子さん、そして洋子さんは三姉妹の末っ子にあたる(長女、次女のあいだに美恵子さんというお姉さんがいたそうだが、七つで亡くなられたのだそう)。
幼くして父を亡くし、母と三姉妹という女ばかりの家族は、戦争の時代を生きぬき、のちに姉妹社を立ちあげる。
提案者は母で、町子さんの絵の才能も見抜いていたという。
三女の洋子さんが書かれる町子さんの印象は、極度の人見知りで、ほとんどおおやけに顔を出すことはなかったのだとか。
いっぽう家族の前では甘えほうだいで、サポートをしていた家族は大変だったそうだ。
当たり前のように見ていたサザエさんだけど、そこにはもちろん家族のドラマがあったのだなあと思った。