*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「答えのないうつくしさ」
2017.05.27
答えなんてない、言い切れないことが世界にはあって、達観できるほど強くない。
「東京を生きる」を読んだ。
東京が好き、嫌い、なにを求めているか、求めていないか、わからない。
買い物をやめられない。
高い服をやめられない。
でもそれのなにが悪いのだと、丁寧な暮らしがそんなにえらいのかと叫びながら安いタンスに購入品をしまう。
矛盾が矛盾を生み、その矛盾に狂いそうになりながらもやっぱり東京に吸いこまれていく。
自意識とか承認欲求とか、そんな言葉では片付かない、ひとりの人生があった。
わたしは東京へほとんど行ったことがない。
住めるならどこでもいいというお気楽野郎だ。
だから、分かるところもあるし分からないところもあったけど、とにかく、読んでいるあいだの感情は言い切れない。
わたしはもっと著者の文章を読んでいたかった。