*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「再読インストール」
2018.04.27
この本が欲しい、と思って手に入れた初めての小説は「インストール」だったように思う。
それまでの私は家にあった物を読むばかりだったから、この本が手元にやってきた時はすごく嬉しかった。
そんな思い入れのある「インストール」。はそれからも引越しの際以外は本棚の定位置に変わらず刺さっていたけれど、再びページを凝視することになったのはアーヴィングの長編の間に少し、懐かしい本が読みたくなったから。
久しぶりに開く本からは衣替えのような匂いがして、私はいつものように風呂場へと持ち込んで「インストール」を読んだ。
痺れた。マヂで。
「インストール」ってこんなんやったんか。こんな文章やったんか。
句読点の位置、独特のリズム、ユーモア、すごい。
つぎは「蹴りたい背中」も再読したいと思う。