yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

ウイリアム・アイリッシュ「幻の女」

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

 

尊いな一気読み」

2019.12.22


イリアムアイリッシュ「幻の女」を読みました。

手に取ったきっかけは、以前読んだアガサ・クリスティーの「春にして君を離れ」もそうだったのですが、ハヤカワのコーナーでフェアが組まれていたからで。

帯には、「生きていく物語。」とあって、よっしゃ生きたろと思ってまんまと、レジへとお連れしたのでした。

そういえばむかしは、東野圭吾さんの小説、それから宮部みゆきさんや桐野夏生さんの探偵物も一時期むちゅうで読んでいたのですが、ジャンルは意識していないけれど最近は、ミステリーは読めていなかったなあ。
書いていると懐かしい記憶が戻ってくるのですが、東野圭吾さんは「赤い指」に思い入れがあって、宮部みゆきさんの「模倣犯」や「ソロモンの偽証」は文庫本を一冊ずつしか買えなかったものだから読み終えるごとに慌てて小走り、家と本屋を疲労困憊往復しまくった思い出がある。
って、話が脱線してしまったのだけど、読み返してみたらまたあらたな発見があるんだろうなあ。

 

なんて、「幻の女」を読み終えてからもそのようなことをおもっていたのは、一気読みはほとほと疲れるけれど尊いなあとおもったからで。
ふだん、風呂に持ち込んで読むことが多いのだけど「幻の女」も、続きが気になるわでも汗吹き出してくるわで大変なことだった。

あらすじは、ひとりの男がいて、妻がいて、その妻と喧嘩、家を出て、知らん女性と軽くデート的なことをして帰ったら妻が死んでいる、しかもどうやら疑われている&アリバイを証明してくれるデート的なことをした女つまり「幻の女」みつからない顔も思い出せない無実、証明できない!という感じである(トテモ省略)。

 

それで解説にもあったけれど書き出しが(後に続く文体も)、とても詩的だった。


もう中盤から後半にかけては
気になるきになる木、で、風呂でゆでダコ、 ぜんぜん、犯人わからん、わかってからは「まじかあ、まじかあ、まじかあ(裏切られて楽し)」なんて心で突っ込みながら読んだのも、現実世界とまったく関わりのないもうひとつの世界に入り込めてたのしかったです。