yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

「本だけちゃうで図書館」【コラム】

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

 

「本だけちゃうで図書館」

2017.07.10

 

 

休みの日なにしてんの。と職場の人に聞かれたから本読んでますと言ったらへえええ家で?えっ図書館行くの?あんな静かなところでよくじっとできるなあと言われたので全力で図書館の魅力について語ろうとしたら向こうあんまり乗り気じゃなかった。残念!

 

ちなみに休み明け出勤するたびになにしてたん攻撃をくらうので自分を世界一のインドア人間と称し新しい思い出などございません的な顔を全力で装っているのだけれど、実はなかなか日浴びてるもんね。告白しちゃうと図書館行くまでの15分浴びてるもんね。

本が売れない時代に図書館なんて、というお声が聞こえてきそうなので先に謝っておきますわたし図書館だいすきなんですユニバより夢の国より。

もちろん図書館という場では金銭が発生しないので作家さんのもとへはお金がいかない景気も上がらない本が売れない!!!のですが。

でもねあそこは言うたらば「入り口」じゃないかと思うんです。実際、あの場で出合った本に衝撃をうけてこのまま返したくない手放したくないと何冊レジへ持っていったかわからないし、もうこの作家だけは買う!なにがなんでも買う!という自分の中のお約束みたいなものもできたし。その決意ったらたとえ火の中水の中森の中そのお金食費に回したらどうなん!!!ってなときももう変わらないんですよね。だから賛否両論あるかもしれないけれど、ないかもしれないけれど、わたしは図書館があってよかったなあと、心底思っているのであります。

と。長々とうるさいなあと自分でも思うのだけれど帰ってきておもったんだな。え、図書館ぜんぜん静かでもなければおとなしいみたいな感じでもないと。

もちろん物音レベルは間違いなく低い、おじさんがくしゃみしようもんなら破壊的な音量で聞こえる。でもでもそこにはなんてゆうか、自分にはユニバより人間ドラマがあるようにおもえて(ユニバに恨みはございません)居てるだけで飽きないというか、うん、あそこはもう宇宙やとおもう。

ちなみにいままで引っ越しするたびにいろんな図書館へ通ったけれど、わたしはいまの図書館が大変お気に入り。広くて明るくて一見めっちゃ小ぎれいな書店みたいやのに居てる人らがもう個性的すぎて。

まず入り口入ったらポスターどーん!いろんなおしらせどーん!なんか笑えるコラボどーん!地域活性化なのかな。それとそれ!?っていうコラボに行くたびニヤけてしまう。いちばん気になるのはずっと貼ってある速読講座のおしらせ。あれってどんなふうに読むのだろう。意識的に早く読もうとしたことがないから気になるなあ。

そのままちょっと進む。そこに見えるはおじさん憩いランド。見渡すかぎりのおじさんおじいさんおじさんおじさんおじいさん6割寝てる。もうこのおじさんおじいさんたちの癒されることよ。なんであそこまで自分の家のようにできるんかなあと感心してしまう見てしまう!!手元を見たら「はだしのゲン」があったりしてそれもなんかいかつい。

 

ちなみに漫画ついでにこの間るろ剣を読んでいたら誰の手で施されたのか登場人物の顔に修正液、からのご丁寧に手書きの顔、それがもう破壊的にへたくそで笑い死にしそうでガキ使笑ってはいけない大晦日だった。誰か家でやぶいちゃったのかな。あわてて書いてみたけどえらいことになってでもそっと返したのかな。ほんと死んじゃうからやめようね震えたから。

 

はだしのゲンるろ剣と漫画が続いたけれど、そうそう図書館は漫画だって読めてしまう。このコーナーは絵本コーナーが近いこともあって子供たちで溢れていて、図書館のお姉さんが「コナンくんの5巻誰か持ったままになってませんかー。○○くんが待っているので持ったままのひといたら返してあげてねええええ」なんて叫んでいてほっこりする。

 

お姉さんは走り回る子どもたちに何度も「走ったらだめですよー」「歩いてくださいねえええ」と呼びかけるのだけれど、子どもたちはとにかく暴れたい走りたいコナンくんが読みたい!

結果怒られるの嫌、でも止められないこの気持ち、みたいなことになって競歩選手顔負けのあくまでも走ってませんドヤ顔歩きがそこらへんで繰り広げられていて、もうそれアウトやろと思うんやけれどセーフにしてあげるお姉さんの優しさこれまた微笑ましい。

極め付けの異空間スペースは全集コーナー。

 

最近わたしはちょこちょこ全集とやらに手を出していて、書店にない、でも読みたい作家の作品なんかを漁っているのだけれど、ここはめちゃくちゃ人気があるコーナーではないため、たいていの図書館では隅の方にひっそりと存在している(カフカ格好つけて載せましたがまだぜんぜん読めていない)。

だから「よーしきょうは一日中、この全集コーナーでじっくり読書やああああ」なんてはしゃいでしまいがちなのだけれど、そんな儚い願いは簡単に消されてしまう。なぜならひっそりとはつまり再びの憩いの場なのであって再びの再びのおじ(い)さんたちなのだった。大反響やで全集コーナー。

もうそこはおじ(い)さんたちのパラダイス、死角になっているのをいいことに椅子三つくっつけてベッドにしてみたり飲食禁止で厳しいけど喉乾いてしかたないもんやから驚くべき早業で飲む音が聞こえたり、ぜんっぜん、落ち着いて全集読むでヒュー!みたいな空気ではないのだった。

なんだか書いているうちに図書館の良さというよりも図書館INおじ(い)さんみたいになってしまったのだけれど、一日中いても飽きない人間味にあふれる図書館が大好きで、見渡してみればそこには愛すべき、憎めないおじ……ではなく本好きの人たちで(願いも込めて)あふれているのだった。

無数の本。日常からの冒険。おもろい人たち。やっぱりわたしは図書館がだいすきで、だからこそこれからも、懲りずに通い続けていきたいとおもう(もちろん書店も行くぞ頑張って買うぞ働くぞおおお!)。

以上、たまにはゆる〜く書いてみました。