*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「模索しながら、一歩一歩生きてゆく」
2017.01.07
本書の多くは2004年、2005年に書かれたものなので、もう10年の時が経っている。
よって触れられている出来事は古いけれど、仕事、恋愛、人生について投げかけられる言葉は、時間の経過を感じない。
わたしはゆとり世代と呼ばれ、景気が良かった時代を知らない。
だからバブルという言葉は、映画やドラマでしか知ることができない。
けれど日々は過ぎていくし、その中で楽しみを見いだす工夫が必要になってくる。
そんな工夫さえしんどいなあ、なんて日は多い。
殻にこもり、傷つくことを回避し……だから新年一冊目に選んだ本に、パワーをもらった気がする。
「こんな時代だけれど、それでも模索してみようよ」
そのようなメッセージを受け取った気がした。
もちろん答えを探すことは簡単ではないけれど、もがくことはできるのだから、と。
本書を読み終えたとき、大人になることも悪くはないよ、なんて昔の自分に言ってあげたくなった。