＊以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「毎秒の中で」
2018.09.10
ほんとうに、私も想像しようと思った。
想像というのは頭で行われることだから “真実” とは違うかもしれないけれどでもある意味では真実だと思った。
きっとそれは心から想像するからだと思った。
心から「あなた」に言葉を投げかけたとしてどんなふうに返すか想像、今何を思っているか悔しかったか寂しかったか、それだけに一点を集中させてぎゅっと掴み取るようにした時のひとりひとりの「あなた」の存在は確かに “ほんとう” のことなんだ。
それからやっぱり私たちの身に起こっているのは毎日の、というか毎秒の日常だと思った。や、日常というのも単位が大きすぎるぐらいの今でいうと文字を打つ、の合間に頭によぎる昨日の夜のことお腹が空いているとかそんなようなこと。
今日でもない明日でもないここに居るからこそ私は今を感じることができている。
それが、一瞬にして消えてしまったということ。数や大きさだけではなくてひとりひとりの毎秒が。というのは何だ。 “どういうこと” だろう。想像する。考える。例え綺麗事でもそれしかできないことに自己嫌悪になっても数や大きさだけでは見えないものが絶対にあると思った。というのをまた毎秒の中で考え続けていきたい。想像していきたいと思った。
