全作品読んだくらいジェイン・オースティンの小説に一時期ハマっていたのですが、その理由の一つがユーモアにあふれているところでした。
読みながら「これってずいぶんとおい昔に書かれたのに、人間ってのは根本的には変わらんのやなあ」としみじみして、人の本質を見ているなあというか、しかもそれをユーモアを交えて書くのはすごいことだよなあと、何様って感じなのだけど笑いながら思っていたのでした。
で、そんなジェイン・オースティンを全作品読んで以降、心にはオースティンが住み着いています。
よく“客観的に”、“俯瞰で”、“冷静に”自分を見ると良いと言うけれど、そういう言葉だけを見ても捻くれ者のわたしは響かなかったりする。
でも、それが物語に置き換えられると、のめりこんでいる自分がいて、長ーい物語を最後まで登場人物たちと過ごした後に、ああ、自分にツッコミを持つって大事やな、ま、こんな自分でもぼちぼち頑張ろか〜と思えるのでした。
というのもオースティンの作品は登場人物たちに対する目線がなかなか厳しくて。もうお空から見透かされる具合なので、もし自分が登場人物ならば、やめてー!と懇願してしまうくらい例えば単純で極端なところなんかも容赦無く書かれるだろうなあと思うのでした。
というわけでここ数日はなんだか調子が良くなかったのですが、よーく望遠鏡で拡大してみたならば、おもいきり喜んで踊ってスキップしていた瞬間もあり、「今日」とか「昨日」とか「ここ数日」で括らないでも今、今、という連続をただ生きていくかあ、と思うのでした。
では、また書きます。