こんにちは。昨日はジェイン・オースティンのことを書いたのですが、いま読んでいる本「私はスカーレット」の主人公スカーレットの口癖も心によく登場します。
というのもスカーレットはすぐに「こんなことってある!?」「信じられる!?」「いったいぜんたいどうすればいいの!?」ってなふうに心で呟くのですが、それがあまりにも多用されるのでちょっと笑ってしまうくらいなのでした。
で、「私はスカーレット」。
上巻の半分あたりまで読んだのですが林真理子さんによりスカーレット目線で描かれているので感情移入しやすい。スカーレットは若く、自信とパワーに満ち溢れていて清々しいほど。若さ特有の痛々しささえ、なんだかまぶしく見えるのでした。
そして上に書いたようにスカーレットにとって理不尽なことが起こるたび「こんなことって……信じられる!?」と。
思いを寄せていた相手が結婚することになったり、その腹いせに好きでもない相手と結婚したり、ほんとうは華やかに踊りたいのに、喪服を着続けなくちゃならなかったり、スカーレットは“自分にとって”悲しい場面ではきちんと落ち込んで絶望するのでそれを見ていたらなんだかもっと読んでいるこちらも“自分の”気持ちを見よう、と思えるのでした。心の中なんて誰に覗かれることもないんだから、と。
面白いものでこれが結構ほんとうに静かに、励まされます。
スーパーで卵が高いときも買い物行ったのに財布忘れたときも手足が冷えたときも心の中でスカーレットを登場させています(笑)
“こんな小さなことで”なんて思わないで時には悪態ついて(笑)日々を生きていこうではないかと。
「私はスカーレット」、以前「風と共に去りぬ」を途中まで読んでいたので懐かしく読んでいます。
物語は進み、戦争の影がいよいよ……。
また読み終えたら感想を綴ろうと思います。
では、また書きます。