yuriのblog

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「ひかりのいと 朗読のための自選詩集」著者: 銀色 夏生 再読

 

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

「いつでも会える言葉たち」

2020.02.10

 

なんどか読んでいるけれど、いつも、まっさらな気持ちで読める詩集。 

恋の詩も、また、恋だけでなく
生きてきた途中でちょっと疲れたな、とおもうときに読むと、まだまだ、物事のある面しか見えていなかったなって、思わせてくれる。
それこそ「ひかりのいと」という題のように、張り詰めていたものが毛糸のようにぐにゃぐにゃになって、ほぐれてゆくかんじで心にやさしい。
別の本で出会った詩にも、再び会えて、でも、字だけで見るとふんいきは違っていて、緊張した佇まいで、言葉だけがぎゅっと、真っしろの紙の上で立っている感じだった。
また、前回に読んだときと、今回、読んだときと好きだったのがちがっていたのもおもしろかったし、ということはいつであっても、変わらず、待っていてくれる言葉たちなのだなあと静かな部屋で、触れながらおもっていた。

見えていなかった部分を、遠ざけていた気持ちをもういちど、ちゃんと見たいなとおもったし、大丈夫だと言ってみたくなった。

つぎは、
どんなのが心に残るのかなあとも、おもいながら。