yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

「自分にふさわしい場所」著者: 谷 郁雄

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

「一瞬の双眼鏡」

2020.04.29


久しぶりに詩集を読んだ。
最近は小説ばかりだったので。 

詩集は長くはないが、
すぐに読み終えてしまうかというとそうでないのは、
一つひとつの言葉や改行やリズムや写真や、それから余白にもこめられているものがあるからで、ギュッと押し花みたいに。
だから
読み手のその時々の感情--強い気持ちでいるときやらさらっと読みたいときやら、また声に出しても違ったふうに読めるので、読み終わった感じがないというか、
今回はどうだろう? というような。

過ぎていく日々は待ってくれないけど、
時には単調にもおもえる一瞬いっしゅんは
詩の双眼鏡で覗いてみたなら
そのなんてことなさが改めて凄いし、
と言ってることももう過去になってることも凄い。

お気に入りだった詩が幾つかあったけど、
次回開くときは変わってるだろうか?

一瞬を感じられなくなったらまた開いて、
ポトンと落とされた言葉の双眼鏡から覗いてみたいとおもえた一冊だった。

生きてるというのはなんだろか。
悲しいけどやりきれないけどでも
すごいなあ。