yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

読書感想文

読書感想記録「花酔ひ」村山由佳

引き続きおなじ作家の作品を読んだ。 欲望とは恐ろしくて、醜くて、汚くて、でも誰しも内に抱えていて、けれど平気な顔をして歩いている。 正直読み進めるのがしんどかった。 それくらい生々しい性の描写が続く。 性は生きることと繋がっていて、死も然り。 …

読書感想記録「ありふれた愛じゃない」村山由佳

何気なく手に取った一冊だったけど、一気に世界観にはまり込んだ。 そして文章が上手だなあと、何様だという感じだが思った。 というのはこれまで文章の美しさを堪能する読書体験が多かったのだけど、この作品を読んでいる間は、良い意味で“文章の芸術”に意…

カフェで読書。読み始めた本「ありふれた愛じゃない」村山由佳

今日は書類を書きにカフェへ。 そして読書をしていたのですが、とても面白くてのめりこんで読んでしまいました。 この間まで読んでいた児童文学は、きっと別の時期にまたのめりこむでしょう。 読書って体調や時期によって、今はこんなジャンルが読みたい、と…

友達に教えてもらって読んだ本。「イノセント・デイズ」

久しぶりに本を一気読みしました。 「イノセント・デイズ」。 ふだん文芸作品が好みなので、ミステリー?サスペンス?を読むのは久しぶり。 ですが、最近読む力が弱っていて、文芸より読みやすく、4時間で一気に読み終えました。 いろいろとツッコミどころは…

久しぶりの関西。最近読み始めた本「精霊の守り人」、見始めた海外ドラマ「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」

今日は久しぶりに関西へ行っています。 関西で育ったけれど実家があるわけではないので、ほんとうに数年に一度しか行かなくなっていたのですが、友達と会えることになりました。わーい。 会うのは何年振りか分からないくらいで、でも不思議とやり取りをして…

またもや一気に読んだ本-- A・S・A・ハリスン「妻の沈黙」

こんばんは。 一冊だけと決めて図書館で借りた本をさっそく読み終えてしまいました。 読んだのはA・S・Aハリスン「妻の沈黙」。 この間別の本を再読しようと決意していたのですがそれがあまりにも分厚いので、まずは読みやすいものを……と求めて手に取った…

久しぶりに夢中で読んだ本。トマス・H・クック「緋色の記憶」

久しぶりに疲れるまで本を読んでしまいました。 “しまいました”というのはしばらく本から離れていたからです。 というのも読書にハマったわたしは一時期その名の通り貪り読んで、読んで読んで生活のすべてが本でした。言葉でした。 でも極端過ぎて体調を壊し…

あのときすきになったよ 著者: 薫 くみこ/飯野 和好

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「しっこさんのユーモアと優しさに笑い泣き」 2017.05.26 ひさしぶりに絵本を開いてみたら笑いが止まらなくなったのと同時に泣…

読書にまつわるコラム 引用作品 「サラバ」西加奈子 「社会人大学人見知り学部卒業見込」若林正恭 「あなたを選んでくれるもの」ミランダ・ジュライ

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「大切な本たち」 2017.09.27 輪廻転生のことはわからないけれど、いつか死ぬ、そのことだけはわかっていて、自分はなにもので…

夕闇の川のざくろ 著者: 江國 香織

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「たくさんのうそは自由に飛びまわって」 2017.10.08 しおん。という名のうつくしい女性は、いつも嘘をつく。彼女はいう。 人…

「拝啓ファッション雑誌様」コラム

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「拝啓ファッション雑誌様」 2017.12.09 近頃はSNSが主流になって、わざわざ紙の雑誌を購入しなくともファッションもメイクも…

「サトコとナダ」著者: 西森 マリー/ユペチカ

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「知りたい」 2018.02.20海外の小説を読んでいると、知らない言葉がたくさん出てくる。本を開かなければ出会うこともないであ…

「たそがれたかこ」入江 喜和

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「わたしはたかこがまぶしかった」 2018.03.19 たそがれたかこ①〜⑩を読みました。 読み始めたころのたかこは、とても疲れてい…

日本文学全集 07(枕草子)「方丈記」

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「方丈記」 2018.04.28 方丈記を手に取ったのは、綿矢りささんのインストールを再読したところ単行本に無い作品も読みたくなっ…

日本文学全集 13(樋口一葉 たけくらべ)

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「たけくらべ」 2018.05.08 だれもが知っている一葉の、「たけくらべ」についてを私はというと、まったくもって知らなかった。…

読書日記 コラム

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「小説がやっぱり好き」 2018.05.26 日記のような記録のような感情駄々漏れの書いていいですか。書きます。 たまに過去の記事…

読書日記 引用作品 イアン・マキューアン「初夜」

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「本が好きなので」 2018.06.12 少しだけ本から離れていました。あくまでも自分の中では、ということですが。わたしは極端なと…

「気になる部分」著者: 岸本 佐知子 他

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「切実だからこそしみじみ可笑しい」 2018.12.14 興奮するとドヤな文章を書いてしまうことが多い。特に夜中は危険だ。昨夜は何…

「考える日々全編」著者: 池田 晶子/わたくし、つまりNobody

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「分からない、と思い続けていたことを肯定してもらえた」 2019.01.30 この本を手に取ったのは偶然で、私は私のことを “私” と…

「そばにいてくれる。この先もずっと」--「サリンジャーと私」コラム募集投稿作品 引用作品「フラニーとズーイ」サリンジャー

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「そばにいてくれる。この先もずっと。」 2019.02.25 お題 「サリンジャーと私」コラム募集にて読書サイトシミルボンで賞を頂…

「14歳からの哲学 考えるための教科書」著者: 池田 晶子

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「分からん、知りたい、考える」 2019.03.06 池田晶子さんの本をぐうっと入り込んで読んでいると、なんだか今からもう一度ぜん…

読書サイトシミルボン応募作品 お題「本で、誰も、ひとりにさせない」引用作品「サラバ!」著者: 西 加奈子

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「わたしが小説からもらったもの(2)」 お題「本で、誰も、ひとりにさせない」 二十代半ば頃に、「サラバ!」を読んだ。 生…

読書サイトシミルボン応募作品 お題「本で、誰も、ひとりにさせない」引用作品 エリザベス・ストラウト「私の名前はルーシー・バートン」「何があってもおかしくない」「オリーヴ・キタリッジの生活」

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「わたしが小説からもらったもの(1)」 2019.07.21 お題「本で、誰も、ひとりにさせない」 わたしが小説からもらったものに…

「めいちゃん」--読書サイト シミルボン「カラダの欲望、 ワタシの本音」コンクール応募作品 引用作品 イアン・マキューアン「初夜」 

以下の文章は「カラダの欲望、 ワタシの本音 コラム募集」というコンクール(読書サイト シミルボン)にて応募し、賞を頂いたものになります。サイトが閉鎖されるので、こちらに移しております。 2019.08.15 「めいちゃん」 めいちゃん(仮名)とわたしは同…

「ひとり日和」著者: 青山 七恵

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「ほんとの気持ち」 2019.08.16 すぐにカッとなって、のぼせ上がって生きて行こう!とかこれからも頑張って行こう!とか思う。…

①「すみれの花の砂糖づけ」著者: 江國 香織②「私の目にはじめてあふれる獣の涙。」著者: 石垣 りん ③「中原中也全詩集」著者: 中原中也

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「夜中枕元から短くて力強い声たち」 2019.11.27 いつも枕元には積まれた本があるのだけどそのなかの小説たちは日ごとに週ごと…

「深呼吸の必要」著者: 長田 弘

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「子どもってなんだ大人ってなんだ」 2020.01.03 ふと、何気なく手にした詩集。 ひらがなと漢字のバランスとリズムとが、心地…

「ひとりが好きなあなたへ」著者: 銀色 夏生

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「声に出して読むひとりの部屋で読む」 2020.01.07 銀色夏生さんの詩集です。 いつも写真も素敵で読んでいるとぼんやりしてき…

「私が食べた本」著者: 村田 沙耶香

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「読書について読みながらあらためて考えていた」 2020.01.10 「私が食べた本」を読んだ。 印象的だったのは何度も脳とか内臓…

「幸いなるかな本を読む人 詩集」著者: 長田 弘

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「本をめぐる詩集を、開いて読む」 2020.01.15 先日読んだ「深呼吸の必要」から、作者の他の本も読みたくなって。「幸いなるか…