＊以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展」
2018.03.22
先だってエドワード・ゴーリーの優雅な秘密展へ。先月であれば柴田元幸さんの講演会もあったみたいなのだけれど、なんせ情報を知るのが遅かったので行けませんでした。ああ悲しい……。
とはいえ楽しみに楽しみにしていた当日、いざ入ってみればこれがもうほんとうに素晴らしくって。これまで絵本の中でしか知ることができなかった作者のことを、たくさんの原画やスケッチや解説などに触れて少しだけ、近くに感じられたような気がしてうれしかったです。
不気味な感覚だったり不安な気持ちになることの多い彼の絵本ですが（もちろんだからこそいいのだけれど）、意外にもユーモアあふれる作品もたくさんあったことを知り、くすくす笑いながら楽しむことができました。ちなみにこの「うろんな客」という作品も、どこかあたたかい気もちにさせられるお気に入りの一冊。あるとき出会った不思議な生き物とそれを観察する家族のお話で、リズミカルな訳文が心地よく、とても愉快でチャーミングでけれど深い意味もあったりして。思わず帰り際のグッズコーナーではその他ほかの作品とともにかごの中に入れてしまいました。
なんだか作品の中に入ることができたみたいで、子どものようにはしゃいでしまいました。その他まだ読んでいなかった絵本とも出会うことができたので、またそれについても書けたらなあと思います（それにしても楽しかった……！）
