*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。
「本を開いたらあっという間に」
2020.06.10
今日は「霧のむこうのふしぎな町」を読みました。主人公は小学校六年生のリナです。
なにも考えず手に取ったのですが、背表紙を読み「千と千尋の神隠し」に影響を与えたと知りました。
でも読み始めてみるとそのようなことはすっかり忘れていました。
わたしはしばらくの間リナと一緒に、「めちゃくちゃ通り」に住んでいる人たちとの冒険を味わっていました。
リナは町に入ってすぐおばあさんと出会います。
おばあさんは無愛想だったので心細くなったリナは、涙をこらえました。
しかもおばあさんは言うのでした。
はたらかざる者、食うべからず、と。
なにがなんだか分からないうちに、働くことになったリナはあるときは古本を整理して、またあるときは……という具合に様々な人、あるいはオウムや猫や虎などにも出会いながら夏を過ごします。
とても楽しかったです。
夏休みに違う世界へ飛び込んで、というのは懐かしさもあり、だからちょっぴり切なくて、それから話は飛ぶけれどわたしは、じぶんは単純だなあとよく思っているのですが、でも時にはラッキーでもあるなあと、なぜならいつもするりとお話へ入っていけるからです。
「大人になって」とか「現実」とか読んでるときは関係ないです。
そしてそのようにするりと入っていけるのも、リナの見た世界はお話であっても、本の中では“ほんとう”であるように書かれているからだと思いました。
むかしはファンタジーが大好きで夜もコッソリ隠れて読んでいたのを思い出しました。
そしてやっぱりファンタジーはいいなと思った日でもあったので、これからもどんどん読んでいきたいです。