yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

「パンプルムース!」著者: 江國 香織

 

 

*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。

 

「読んでいると笑っちゃう可愛くて愛おしくて」
 2020.01.17

 

詩は江國香織さん、絵はいわさきちひろさん。
詩は、ぜんぶ、ひらがなとカタカナです。小さな子どもの気持ちです。小さな子どもの(あるいは子どもの心を持った人の)気持ちはとても光っていて、それというのは小さな子どもは「小さな」世界には居ながらも居なかったから。まさに小さな「子ども様」です。読んでいると笑っちゃいます。愛おしくて。可愛らしくって。それからまた、もう一度1からまっさらな気持ちで自由に、飛ぶようにこの世界を見ていいのだよと教えてくれます。ありがとうございますとお辞儀したい気持ちになりました。この子ども様に。字の連なりに。透き通るような絵に。良い本だなあ。素敵でしかないなあ。と思う、閉じた瞬間ぎゅっとなる心臓が。

中でも「きょじん」という詩が好き。
読んでいて吹き出しそうになってしまった。「きょじん」というこわあい女の噂が詩になっていて、最後に「きをつけて」の一言。はい、きをつけます。子どもの頃の四時ババ(口裂け女みたいな感じ)の噂を思い出した。実際に、森の中に入って行って探したなあ。探しに行ったら最早四時にこちらから迎えに行ってることになるけどそんな思い出たちが蘇って来た。「きょじん」にも四時ババにも改めて、きをつけよう。
森の中の思い出を、子どもの気持ちを抱きしめて。