yuriのblog

日々のあれこれや、小説・海外ドラマ・ゲームなど、好きなことについてたくさん書いていきます。

「THE FALL」シーズン3(最終シーズン)を見終えて。

 

最近見始めた「THE FALL」ですが、アメリカと違いイギリスドラマは短めが多く、最終話、さきほど見終わりました。

(これから見られる方は具体的なネタバレは書かないつもりですが、読むのは注意、でお願い致します)

 

 

シーズン3ではポール(犯人役)は、すでに逃亡していなかったけれど、それでも緊迫した雰囲気は続いていてポール役の俳優すごいなあ、あの役を演じるのは例え演技であっても凄まじいものがあるよなあとしみじみ思っていました。

 

それくらい、心が弱っているときには見てはいけない、リアルで鬱々とした展開。

でもドラマと現実ってさほど変わらないですよね。だから「リアル」という言葉を使ってしまうわけで。「ドラマみたいな出来事ですね!」って日常で聞いたりするけれど、でも現実って残酷。そこは揺るがない事実。

 

性犯罪、児童虐待、殺人、それら今も現在進行形で起こっている事実でしかない。

だから、とびきりファンタジーも好きだけど、こういうドラマもあり、だからこそファンタジーが輝き、って話がそれましたが。

 

ポールは養護施設で育った。

この“養護施設で育った設定”、個人的にはなかなか冷めるポイントです。なぜならあまりにも多用されているし、自分が施設で育ったから。もちろん辛かったですが、「登場人物に暗い過去があり……→実は施設で育った」いやその展開もうええわ、お腹いっぱいやわ、と正直当事者としては思う(このドラマに限らず)。

 

それにしても犯人役(ジェイミー・ドーナン)とステラ(ジリアン・アンダーソン)の取調室でのガチンコ対決は痺れた。別に怒鳴り合うとかでは決してなく、真逆、どちらも隙を見せず言葉を静かに相手に放って。間の取り方とか、演じていて神経すり減らすだろうなあ(役者の心配ばかりしている自分、誰)。

 

最終話はカオスでしかなかった。負の連鎖。でもステラは真っ直ぐにまた傷だらけで歩いて行くのだろう。ステラが未成年の女の子にかけた言葉が厳しく、だからこそあたたかかった。もうとうにティーンエイジャーは過ぎた自分にも響いた。なんならポールに言った言葉にも。もういい加減成長しなきゃいけないと。責任を取りなさいと。加害者であり、被害者でもあったポールに。

 

微笑みくらいはあったけれど、一度もステラがおもいきり笑った顔は見なかった。そんなステラが、あの世界の延長線上で笑顔で歩んでいけますように。ステラだけでなく家族も、女の子も、ボロボロになったみんな。

 

このドラマの前に見たのが「サムバディ・サムウェア」というハートフルなドラマで、テイストが変わり過ぎて「THE FALL」で夜中恐怖に慄きましたが(笑)、とにかく「Xファイル」を見たことがなかった私は、ジリアン・アンダーソンの演技にひたすら見入っていたと言っても過言ではなかったです。

 

では、また書きます。

 

 

 

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